将棋部門生徒実行委員会

将棋部のみなさんへ

 私たち将棋部門生徒実行委員は、皆さんが全国から一堂に会し、競い合い交流を深めることのできる総文祭を、生涯記憶に残る特別な大会にしたいとの思いから準備を進めて来ましたが、WEB SOUBUNという新たな形で開催することになりました。

 特設ページには、参加予定の選手の皆さんや全国の将棋部の皆さんからのメッセージとともに将棋界で活躍されている棋士の方々からのメッセージを掲載していますので、是非ともご覧ください。将棋は礼節を重んじ、熟考を重ねるため頭脳競技と言われています。一人でも多くの高校生がこのWEB SOUBUNを通して、将棋の素晴らしさに触れて下さることを期待しています。

将棋部門生徒実行委員会


ごあいさつ

公益社団法人 日本将棋連盟 会長 佐藤康光

公益社団法人 日本将棋連盟
会長 佐藤康光

 まずはじめに新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々に心よりお悔やみを申し上げますとともに、罹患された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 新型コロナウイルスの感染拡大は皆様の学校生活にも大きな影響をもたらし、日々の生活にも新たな変化を余儀なくされました。

 そして第44回全国高等学校総合文化祭並びに第56回全国高等学校将棋選手権大会においては、通常の対局が行われなくなっただけではなく、都道府県での予選大会も全て行われないということと相成りました。

 対局ができない辛さは、我々棋士も高校生の皆様も変わりはありませんし、その無念さは察して余りあります。

 しかし、高校生の皆様が夢や目標を持ち日々研鑽を積んできた時間、部員・仲間・先生・家族と過ごしてきた全ての時間はその輝きを失うことは決してないと信じております。

 礼儀作法・マナー、相手を思いやる心、先を読む力、負けを認めそこから立ち上がる力等人生に必要な知識と能力は、将棋を通じた日々の生活の中で身に付けられたことは間違いありません。

 3年生の皆様には、これからも将棋を親しんで頂き日本文化を大切にして頂くと共に後輩に希望を託してください。  
 1年生2年生の皆様には来年ベストの対局を行っていただけるよう努力を続けてください。

 日本将棋連盟では将棋文化の継承を途切れさせることなく、また各地での文化活動が1日も早く再開されるよう関係機関と協力を重ね、高校生・青少年の皆様に夢と希望を与えられる活動を今後も続けていくことをお約束いたします。

 最後になりましたが、全国高等学校文化連盟将棋専門部の皆様、高知県関係各位の多大なるご尽力、ご協力に深く感謝を申し上げますと共に、一日も早いコロナ禍の終息と皆様のご健康をお祈り申し上げます。

竹内雄悟五段、室谷由紀女流三段からのメッセージ


高知県内生徒メッセージ

 将棋は相手と一対一で向かい合い、相手の策を読みながら戦うことで、「盤上のスポーツ」とも呼ばれます。一手間違えるだけで負けにつながることも多くあります。
 将棋には団体戦もありますが、一つ一つの試合はすべて個人戦であり、勝つも負けるも自分だけの責任です。それゆえに、負けたときの責任は自分に重くのしかかりますが、勝ったときの喜びは自分だけの功績であり、その快感は何物にも勝るものだと思います。
 将棋は最初と最後の挨拶を除いて、終始無言で行われます。礼に始まり礼に終わる伝統的な文化を形成しており、相手を敬い、互いに切磋琢磨し合う精神で日々の練習も行っています。ここに、将棋という競技が古くから絶えることなく現代に受け継がれてきた理由があると思います。
 総文祭でも、このような志を胸に秘め、皆さんと対戦できること、交流できることを楽しみにしていましたが、残念ながらそれはできなくなりました。いつかどこかで、そういった機会に恵まれることを期待しつつ、この素晴らしい伝統文化を引き継いでいく意志をもって、離れた場所ではありますが、お互いに切磋琢磨していきましょう。
(高知県立高知小津高等学校 将棋囲碁部)

 こうち総文は、去年から将棋を始めて初の全国規模の大会だったので非常に残念です
強い人たちの戦いを直で見られる機会は高知では少ないので、いつか高知で大きな大会が開かれることを期待しています。
 また将棋はまだまだ難しい競技だというイメージがあるので、将棋の楽しいところがもっとたくさんの人に伝わって、将棋がもっとたくさんの人に親しまれる競技になることを願っています。
(高知県立高知丸の内高等学校 囲碁将棋部)


高知県外生徒メッセージ

 将棋が大好きです!高校の部活ができるときも残り少ないので、少しでも強くなって大会での優勝を目指します!
(大阪府・関西大学北陽高等学校2年生)

 私は将棋を、時間内で考えて自分が有利になるように進めるゲームだと思っています。
 そして、これは社会でも役立つと思っています。
 例えば、何か重要な事をしなければならなくて、さらに、時間に制限があっても、将棋の経験を活かすことで時間内にしっかりと考え、適切な行動ができるようになると思います。
 将棋をすることで、社会に通用する力をつけていきたいと思っています。
(大阪府・関西大学北陽高等学校2年生)

 将棋を指し、将棋を愛する人達の気持ちは新型コロナウイルス程度で消えるものではありません。
どんな障害があろうと私たちは指す人も観る人も楽しめるような将棋ができるように頑張っていきます。
(大阪府・関西大学北陽高等学校2年生)

 高知での全国高等学校総合文化祭の準備をしてくださっている皆様、本当にありがとうございます。
 私は、今年、将棋部門男子個人戦の香川県代表となり、全国大会でも良い成績が残せるように努力を重ねてきました。近年は戦法の流行の変化が大きく、ついて行くことは大変ですが、プロの先生方の棋譜を見たり、自分で調べてみたりして対応してきました。今回、将棋部門の対局が中止になり非常に残念ではありますが、これまでこの大会のために努力してきたことは無駄になることはないので、次なる戦いに向けて前を向いていくことが大切だと思っています。次の舞台は大学将棋となるかもしれませんが、これからも努力を続けていきたいと思います。
 私は昨年、全国のライバルたちと高知での再会を誓い合いました。残念ながら今年会うことは叶いませんでしたが、将棋に年齢は関係ないので、大学将棋やその先でまた会えることを楽しみにしています。
(香川県立高松高等学校 将棋部 國井大彰)


青森県より

 全国高総文祭の代表選出のため、青森県では規模を縮小して5月に県大会を開催する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。やむなく県専門部の推薦により県代表を選出しましたが、肝心の全国大会の競技が中止となってしまい、選手達には申し訳なく思っています。活躍を期待していた私達も残念でなりません。
 大会はなくても、代表権を得た選手達に何か足跡を残してもらいたいと思い、今回メッセージを募りました。全国大会の思い出、先輩や将棋友達に向けて、自分の戦法について、など内容は様々ですが、「将棋大会」は生徒達にとって大きな存在なのだと改めて感じました。将棋を楽しむ全国の高校生にも読んでいただけると幸いです。

青森県高文連将棋専門部事務局 飯田 巧(県立青森高等学校教諭)

青森県代表選手(推薦で選出)

種目 学校名 選手名(学年)
男子団体戦 県立青森高等学校 工藤麟太郎(3年)
髙森祐樹(2年)
蛯澤俊太(1年)
女子団体戦 (代表なし)
男子個人戦 県立八戸高等学校
県立弘前高等学校
生平大悟(3年)
塩谷遼真(3年)
女子個人戦 県立青森高等学校
八戸工業大学第一高等学校
石川明香里(3年)
中村叶愛(2年)

 私は、高校最後の総文祭の団体戦で全国優勝することを目標に練習を積み重ねてきました。これまでは練習対局と詰将棋を中心に取り組んできて、全国大会では1年生の時に個人戦で第3位に入賞することができました。これに満足せず、さらに上の順位を目指してきましたが、その後の全国大会では準決勝まで勝ち進むことすらできず、悔いが残っていました。そんな時に、新入生で有望な選手が加わったので、3人で団体戦を組めば全国優勝も狙えるのではないかという可能性を感じ、高知総文を楽しみにしていました。しかし、新型コロナウイルスの影響で大会が中止になってしまい、とても残念です。私の高校の将棋大会はこれですべて終わりましたが、後輩には全国大会でたくさん活躍してほしいと思います。
【男子団体】 工藤 麟太郎(県立青森高等学校3年)

 高知総文が新型コロナの影響で中止になり、私達の活躍する場が奪われてしまい、とても残念に思っています。特に3年生は今年が総決算の年だったはずなのに、いきなり引退という形を強いられてしまい、先輩方の気持ちを思うと言葉もありません。今回のことで感染症の恐ろしさを実感させられました。
 将棋部も3年生の強い先輩方が引退され、これから私が部長を引き継ぐことになりました。部全体がさらに強くなるよう努力し、来年の全国高総文祭では先輩方の分まで力を出し切り、活躍したいと思います。大変な状況の今だからこそ、自分達にできることをしっかり頑張っていきます。
【男子団体】 髙森 祐樹(県立青森高等学校2年)

 今回の全国高総文祭将棋部門が中止になってしまい、残念な気持ちでいっぱいです。私は1年生なので、大会がどのような雰囲気で行われるのか、実際に見てみたかった気持ちもありました。何より、3年生と2年生の先輩方と団体戦を組めることを楽しみに高校に頑張って入ってきたので非常に悔しいです。しかし、短い期間とはいえ先輩方にはいろいろとお世話になり学ぶことも多かったので、今後の活動に活かしていきたいです。今回の悔しさを今後の新人戦や来年の全国高総文祭にぶつけるために、日々の部活の練習に励んでいきたいと思います。
【男子団体】 蛯澤 俊太(県立青森高等学校1年)

 夏の全国高総文祭は、1年生では団体戦で第3位、2年生では個人戦で第2位という結果を残すことができました。団体戦では、3年生の先輩方2人とたくさん練習したことが楽しい思い出です。個人戦では前年度優勝者の川島滉生さんと対戦し、熱戦の末に勝つことができたのが印象に残っています。
 今年こそはと意気込んでいましたが、出場が叶わず残念です。それでも、これまでの全国大会の経験は一生心に残るものになると思います。
【男子個人】 生平 大悟(県立八戸高等学校3年)

『格上に一発入れる方法』
 将棋の面白さの一つに、自分より格上の相手を倒すことがあると思う。だが、格上の相手に勝つのは難しい。私はある時、そのための秘策を思いついた。将棋を始めるのが遅かった私が、その秘策を使って東北大会で9位に入ることができた。今から皆さんにその秘策を伝授したい。この作戦を参考にしていただき、ぜひ格上の相手を倒す快感を味わってほしい。
 私たちは格上の相手に実力で劣っている。ならば、その差を埋めるだけの何かが必要だ。そして、それが「マイナー戦法」だ。仮に、マイナー戦法を使うA君と居飛車を使うB君が大会までにそれぞれ500局指したとする。A君はすべての対局でマイナー戦法を使っているので、その戦型を500局指したことになる。しかし、B君は居飛車を指しているので、マイナー戦法の戦型は500局のうち10局しかなかった。大会でA君とB君が直接対局する時、二人にはその戦型に対して490局の差ができてしまっている。A君はその戦型に慣れているため戦うコツなどを心得ているが、B君は慣れない戦型を手探りで戦わなくてはいけない。ここでA君は二つのアドバンテージを獲得したことになる。一つは経験値で差をつけることができるという点、もう一つは心理的に有利な状態で戦えるという点だ。
 マイナー戦法を大会で使う前にもさまざまな準備が必要だ。一つ目が、自分のマイナー戦法が強いということ。マイナー戦法は相手を驚かせるためではなく勝つために使うので、対策されるとすぐにやられてしまう鬼殺しなどは良くない。そのマイナー戦法を指した時に、ソフトの評価値で±250前後がベストだ。二つ目が、マイナー戦法の対策の対策をすること。マイナー戦法の対策は弱点をもろについてくる場合が多いので、その対策の対策を持っていないといっぺんにやられてしまう。逆に言うと、相手が対策の対策まで研究していることはほとんどないだろうから、逆に相手を驚かせて心理的に有利な状態で対局を進めていくことも可能だろう。三つ目が、マイナー戦法をソフトで改良すること。マイナー戦法は未発達な部分が多く、その部分を発達させればより強力なマイナー戦法を作ることができる。
 これらの対策を講じつつ、マイナー戦法を使うことによって得られた経験値などを生かせば、格上の相手に勝つ確率はぐっと高くなる。相手との実力差というディスアドバンテージに勝るとも劣らないアドバンテージを獲得することができる。
 様々な戦法を試してきて、ソフトの評価値も高く個人的におすすめのマイナー戦法は、一間飛車、袖飛車、右玉、左玉、右雁木囲い、嬉野流、嬉野流振り飛車、ショー段オリジナル、パックマンなど。私が東北大会9位に入った時に使った戦法は、右玉と左玉だ。普通の居飛車や振り飛車を使っている方が大半だとは思うが、ぜひ密かにマイナー戦法の研究もして、格上の相手に一発入れる快感を味わってほしい。この文章が、将棋を楽しんでいる皆さんの参考に少しでもなればうれしい。
【男子個人】 塩谷 遼真(県立弘前高等学校3年)

『今まで共に戦ってきた仲間たちへ』
 3年生最後の大会がまさかこのような形になるとは思っていなくて、いつも全国大会で会う友達の顔を見ることができなくなったのは名残惜しいですが、このサイトを通してメッセージを伝えようと思います。
 高校生活の中で、将棋が強くて一緒に指してくれる友達がいるのは、とても貴重なことです。そのような友達と過ごせる数日間は私にとって特別で、毎年代表になれるように、そして全国で結果を残せるように頑張ろうという気持ちにさせてくれました。中には中学の頃から全国大会で会っていた友達も多く、会うことが楽しみで仕方ありませんでした。
 たくさんお喋りできた子も、そうでなかった子もいますが、全員が大切な仲間だと思っています。みんな大会に向けて練習していた最中にこのような事態になってしまいましたが、将棋が好きな気持ちは変わらないと思うので、体に気を付けて共に頑張りましょう。そして、またどこかで会える日を楽しみにしています。
【女子個人】 石川 明香里(県立青森高等学校3年)

 私の目標は、今年の高知総文祭で予選を通過し、本戦へ進出することでした。しかし、残念ながら大会は中止となってしまいました。他県選手と交流できる良い機会でもあったので、その意味でも残念です。これからは、来年の高総文祭に向けて気持ちを切り替えて練習に励み、二段位獲得を目指します。そして、大会では悔いのないような戦いをしたいと思います。
【女子個人】 中村 叶愛(八戸工業大学第一高等学校2年)


和歌山県からのメッセージ

生徒実行委員会の皆様、総合文化祭にむけての準備ありがとうございました。
私たちは、新型コロナウイルスの影響で高知県へ行くことができませんでしたが、将棋に対する思いは変わることはありません。
来年、2021年7月31日(土)8月1(日)に和歌山県西牟婁郡那智勝浦町天満にある那智勝浦町体育文化会館を会場に紀の国わかやま総文2021将棋部門を開催いたします。来年は、和歌山県で皆様をお待ちしております。

わかやま総文2021将棋部門生徒実行委員長  庄司一輝


将棋の部門大会

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