自然科学部門生徒実行委員会

こうち総文開催内容の変更に伴い、幻となった巡検研修先を紹介します。

自然科学部門生徒実行委員会

A 越知町立横倉山自然の森博物館

(高知県高岡郡越知町越知丙737番地12)
写真は越知町観光協会HPより引用しました。

 高知県の越知町を含む中西部山間の地区は、全国的にも地質や植生で珍しい場所です。近くにそびえる横倉山は、ハイキングコースも配置されていて、運動をしながら自然や歴史(安徳天皇を祀る横倉宮など)を楽しむこともできます。横倉山の登り口すぐのところに「横倉山自然の森博物館」があり、地球の生い立ちや牧野富太郎博士の愛した横倉山の珍しい植物を紹介しています。トリケラトプスの頭骨の実物化石や,実際に触れることのできる化石や隕石の展示もあります。この建物は,世界的にも有名な建築家の安藤忠雄氏の設計で、山の景観に一体化しています。(突如現れるので少々びっくりします)4億年前の日本最古の化石の産地である(横倉山は石灰岩の塊です)、横倉山にぜひ足を運んでください。
ここ横倉山自然の森博物館では、皆さんに学芸員による里山に立地する博物館の役割について語っていただき、日々の学芸員としての仕事がどういうものか皆さんに体験していただく予定でした。また、こちらの学芸員は、野生生物の生息環境等の調査・研究、自然環境に係る資料文献の収集・管理、生物等の標本の収集・管理に長く携わっており、自然史科学の世界についてもお話をいただける予定でした。

B 佐川町立地質館


 佐川町立地質館は学芸員による手作り感満載の小さめの博物館です。佐川町はナウマン博士(ナウマンゾウのナウマン博士です)も訪れた日本列島の生い立ちを探る上で重要な地域です。博物館の役割や学芸員の活動について学んでいただいたあと、中生代の地層が露出している場所へ移動し、「化石の露天掘り」を行いコンビニ袋一杯分の化石をお持ち帰りいただく予定でした。

(高知県高岡郡佐川町甲360番地)
写真は佐川町立佐川地質館HPより引用しました

エントランスホール。ティラノサウルスさんが大きな声でお出迎えします。
ジオファンタジック・ルーム。私たちが住んでいる日本列島のでき方、紫外線をあてると光る魔法の石が展示されています。
特別展示室。佐川町や越知町横倉山で採取された化石や「日本の植物学の父」と呼ばれている牧野富太郎直筆の手紙が展示されています。
屋外展示室。手結メランジュの象徴的な岩石、鳥の巣石炭岩石地質トンネル、日沖の枕状溶岩、桜島の溶岩、物部川層群の礫岩を展示しています。晴れた日は、ここでゆっくり出来ます。
主展示室。地球誕生から現代までの大陸の移動や様々な岩石や高知県の地形、地質など地球誕生から現代まで様々な角度から学ぶことが出来ます。
研究史コーナー。世界最古の化石やアンモナイトの化石そして佐川の地質を紹介したナウマン博士、小林博士を紹介するコーナーなどがあります。
ふれあいコーナー。保存状態の良い外国の化石を見ることが出来る。
※あえて、大きな写真は掲載しません!ぜひ、高知県佐川町まで来て下さい!

C 高知県立高知城歴史博物館 及び 高知みらい科学館

(高知県高知市追手筋2-7-5 及び 高知県高知市追手筋2-1-1)
写真はともに公式HPより引用しました

 高知城歴史博物館は、高知城の堀のすぐ外、本丸から見下ろせる位置にあります。2017年にオープンしたこの建物は、外観も内装も“木”を基調にした落ち着く佇まいです。国宝や重要文化財を含む約6万7千点の土佐藩の藩主、山内家伝来の資料を中心に高知の歴史資料や道具や美術工芸品を収蔵・展示しています。展示のほかに、体験型の展示やメデ ィア機器による案内などもあり、子どもからでも楽しく歴史にふれられます。2階にあるカフェや展望ロビーからは高知城のほか、周辺を眺めることができます。また、ショップではオリジナル商品も・・・。年内は、企画展示がなく常設展示のみになっていますが(ただし観覧が無料!)、代わりにホームページで山内家の魅力発信を行っています。目の前には,日曜市が開かれている通りもあるので、観光の合間に寄ってみてもいい、一息つけるスポットでもあります。

 オーテピアは、高知県立図書館に代わり、高知市内の中心地(高知城や歴史博物館の徒歩3分圏内)に2018年に開館した複合施設です。1~3階はオーテピア高知図書館で約205万冊の収蔵があり、図書や雑誌のほか、DVDやCDの貸し出しが2週間の期限でできます。目の不自由な方や耳の聞こえにくい方のためのバリアフリー図書(声の本、触って読める本)もあります。4階は学習ブースやホールがあります。
 5階には、「高知みらい科学館」があります。高知の自然といきものゾーンには県内の動植物の展示が、高知の科学やモノづくりゾーンなどには体験展示が多くあり、子供も楽しんで(高校生も大人も)夢中になれ、1時間はあっという間に経ってしまいます。プラネタリウムも館内にあり、季節に合わせた内容の上映が行われています。また、1日に3回、サイエンスショーが行われ、科学の不思議を目の前で解説してくれます。さらに施設の奥には実験室があり、日曜日にはアドバイスを受けながら科学体験が可能です。現在はYoutubeでミニサイエンスショーを配信しています。

 高知城歴史博物館では、専門員より文化財の保存・修復について科学の視点での取り組みについて学び、土佐和紙を用いて古文書の修復活動を体験していただく予定でした。
 高知みらい科学館では、科学博物館における学芸員や指導員の仕事を体験していただくとともに、時間帯や客層にあわせて紹介内容の一部を変えていくプラネタリウム解説を体験していただく予定でした。

高知工科大学香美キャンパス
D 先端機器を用いての観察実験 E 工学系の研究室体験・見学

(高知県香美市土佐山田町宮ノ口185)
写真はともに高知工科大学公式HPより引用しました

ナノテクノロジー研究センター訪問

 これまでに材料科学や電子工学分野でナノテクノロジー発展の重要な鍵となる多くの研究実績、成果の蓄積があります。それを礎とし、ナノテクノロジー研究センターでは、ナノ材料合成方法の開発、物性の評価、及びデバイス応用などでナノテクノロジー研究を先導し、高知県はもちろんのこと我が国の産業振興に貢献することを目標としています。

知覚認知脳情報研究室訪問

 私たちはさまざまな感覚情報から周りの環境や自己の状態を知ることができます。
 本研究室では、このような人間の知覚や認知のしくみを明らかにすることをめざしています。特にバーチャルリアリティの技術を用いて環境や自己の身体の視覚的情報を操作し、その影響を実験的に検討している点が特徴的です。また、視覚や触覚などによって生じる脳活動を計測し、脳の情報処理のメカニズムを明らかにする研究も行っています。これらの研究は、複合現実などの最新の呈示技術において人間の特性に適合した手法を開発することにつながります。

脳コミュニケーション研究センター訪問

 一人ひとりがより健やかで心豊かに暮らせる安全・安心な社会を実現するために、
(a) 人と人とのコミュニケーション
(b) 人とマシンとのコミュニケーション
(c) (脳型)マシン間のコミュニケーション
を円滑化できる技術の研究・開発を推進しています。具体的には、MRIやEEG等の脳活動計測機器と超並列クラスタ(スーパーコンピュータ)とを超高速ネットワークを介して連携することによって、従来では困難であった領域の脳活動解析やモデリングをリアルタイムで実現し、かつ、その結果を各種刺激提示装置にフィードバックすることによって,新たな脳コミュニケーション技術の分野拓くことを目指しています。

宇宙地球探査システム研究室訪問

 光や音、電子技術を活用して宇宙や地球を「測る」ことが研究テーマです。宇宙や地球という途方もなく大きい相手を高い精度で測るには自然=物理を知るだけでなく、電子回路、ソフトウェア、探査システムなど、人間が作ってきたモノについても深く理解し、それらをどう組み合わせ活かすかを考えなければなりません。電子・光工学と宇宙地球の探査は密接に関係しています。研究成果は地球環境や防災・減災など、身近な生活への利活用にも繋がります。


 このほか、知能ロボティクス研究室、地域連携棟実験室、附属情報図書館等を見学する予定でした。

F 高知県工業技術センター

(高知県高知市布師田3992-3)
写真はともに高知県工業技術センター公式HPより引用しました

 高知県工業技術センターは、高知県内企業の技術力向上と産業振興を促進するために必要な試験研究、技術支援などを行う総合的な試験研究機関です。

巡検研修では、技術研修として「酵母の開発と高知の酒の品質向上」について学び、その後、3班に分かれて食品開発課、生産技術課、資源環境課を見学し、県立の研究施設の取り組みについてお話を伺う予定でした。

G 高知コアセンター 及び 西分メランジュ

(高知県南国市物部乙200)
写真は高知コアセンター公式HPより引用しました

★高知大学海洋コア総合研究センターは、海洋コア試料の冷蔵・冷凍保管から、基礎解析、さらに応用研究までを一貫して行う事が可能な高度な研究設備を備える、我が国で唯一の研究機関です。
★高知コアセンターでは、なんと430万年前~1億150万年前に形成した太古の海底下堆積物地層から微生物を蘇らせることに成功しました。
★高知コアセンターでは小中高校生向けに地球のこと海底についての相談窓口があります。
★コア保管庫見学や水圧実験などの体験コーナーをはじめ、最新の研究成果や最先端の実験機器をわかりやすく紹介していただけます。
★水深数千メートルの海底から実際に採取した堆積物(砂や泥、化石など)に直接手で触れたり、顕微鏡で観察したり、簡単な実験を体験できるコーナーもあります。
★普段は入室できないマイナス20度の冷凍保管庫にも入ることができ、日頃なかなか体験できない氷の世界が待っています。

( 高知県安芸郡芸西村西分)
写真は芸西村観光ページより引用しました

★「メランジュ」とは、複数の種類の岩石が無秩序に混在している地層をいい、フランス語のメレンゲ(かき混ぜる)という意味に由来しています。拡大鏡(ルーペ)を使って観察すると、小さな白い斑点状の1億3000万年前の放散虫化石を確認することができます。
★枕状溶岩、チャート、多色凝灰岩などを見ることができます。
★数センチメートルから数キロメートルに達する様々な大きな岩石を見ることができ自然を堪能できます。
★晴れていれば太平洋の海、太陽の光に反射した岩石が見え、まさに地球のダイナミ ックな神秘を味わうことができます。
★ガイドをお願いすると、手作りの模型で分かりやすく解説してくれます。

 海洋コア総合研究センターでは、世界各地の深海底を掘削して得られた堆積物・岩石の円柱状試料(コア)を観察し、過去のプレート境界や地球環境変動を復元する最先端の研究施設を見学する予定でした。

 西分漁港では、およそ1億年前に10km程度の地下まで沈み込んだプレート境界の変形構造や、遠洋域で堆積した堆積物の地層の観察を通じて、プレート運動によって日本が押されている巨大な力や、過去の地球環境変動のダイナミクスを肌で感じていただく予定でした。
野外の岩場を歩くので、歩きやすい服装、滑りにくい靴(運動靴でも可)、十分な水分、タオル、両手の空くリュックを持参して下さい。

H 高知県立のいち動物公

(高知県香南市野市町大谷738)
写真は高知県のいち動物公園協会公式HPより引用しました

★トリップアドバイザー動物園・水族館ランキング2019及び2020で、2年連続第1位に選ばれました。
★高校生以下は無料で入園できます。
★おすすめは夜の動物園を楽しめる「のいちdeナイト」。ライトアップされた園内では、普段昼間では見ることのできない動物たちの生態を楽しむことができます。
★動物科学館では、さまざまなメディアを使って自然科学や動物に関するいろんな事が学べます。1階には野生動物の生態、高知県の自然の紹介などをスクリーンに上映しています。
★地域に分かれたゾーンがあり、その地域環境を再現して動物が生息しているままの活動を観察できるようになっています。

・温帯の森
気候の温暖な温帯は、日本を含めたアジア東部、ヨーロッパ、北アメリカ東部などに広がっています。動物は、レッサーパンダ、カワウソ、などを飼育 しています。

・熱帯の森
熱帯は、赤道直下に広がり、地球上の生物の50%が生息しています。動物は、チンパンジー、ワオキツネザル、フラミンゴなどを飼育しています。

・サバンナゾーン
一面に緑が広がるサバンナ展示場では、大型草食動物のアミメキリン、グラントシマウマ、鳥類が、一緒に生活する様子を見ることができます。

・ジャングルミュージム
中南米、東南アジアの熱帯雨林を再現しています。カピバラとメガネカイマンが隣接する展示場は3階構造の吹抜けになっています。東南 アジアの展示場は空間を利用して小鳥を放しています。特に1日2回スコールが 降り、ジャングルの雰囲気を楽しむことができます。

室戸世界ジオパークセンター
I 自然科学にどっぷり!理科ジオコース
J ブラタモリ的?室戸ユネスコ世界ジオパークコース

(高知県室戸市室戸岬町1810-2)
写真は室戸ユネスコ世界ジオパーク公式HPより引用しました

室戸ユネスコ世界ジオパークは、大地が盛り上がり続ける場所で人々がどのように賢く暮らして来たかをテーマにしています。
室戸世界ジオパークセンターは室戸世界ジオパークに関するパネル、岩石、南海トラフで掘られた海洋コアなどを展示しています。
世界ユネスコジオコース
・太古の地震の記録とされるスランプ構造や砂岩脈を間近で見ることができます。他にも新村遊歩道(行当-黒見サイト)海成段丘、室戸岬遊歩道(室戸岬サイト) でアコウの木などが見られます。
・アクアファーム(海洋深層水サイト)ではその仕組みや、海洋深層水のすごさのヒミツを知ることができます。
・ツアーガイドをつけると「普段ではできない体験」(ガイドの解説を聞きながら、主に室戸岬周辺に整備された遊歩道を歩きます。知識や教養を高めたい方におススメです。)が待っています。
・地元のガイドさんの説明を聞きながら実際のフィールドを巡ることで、大地の共生について考えるきっかけづくりになります。
・海のプレートが動いていることを模様で観察できます。
・新村遊歩道では、タービダイト層のほかに、海底で地震が起きた証拠や海底を生き物が歩いた足跡の化石などが見られます。

K 龍河洞

(高知県香美市土佐山田町逆川)
写真は龍河洞公式HPより引用しました

★日本三大鍾乳洞の1つ。神の壷などの貴重な価値のある物が多数発見されていて、史跡好きにもたまらない鍾乳洞です。
★1934年に国の天然記念物および国の史跡に認定されています。2007年には、地学的に見た日本の貴重な自然を選定する日本地質100選にも選ばれていて、史跡マニアだけでなく、地質マニアも魅了する鍾乳洞となっています。
★洞内の体験は、通常コースと冒険コースがありそれぞれ違った体験ができます。

・通常コース(観光コース)
通常コースはコース長約1km。神秘の別世界にいざなわれ、自然が織りなす芸術にココロ奪われ、生命の息吹を肌で感じ、未知へと向かう、非日常に溢れた体験ができます。また、弥生人の穴居遺跡もあり、彼らが置き忘れた土器が石灰華にまかれた神の壺は古代へのロマンを感じます。季節ごとに異なる物語の主人公となり洞窟を冒険できるシーズンストーリー、洞窟を真っ暗闇にしてハンドライト片手に冒険する龍河洞ナイト等、毎回異なる楽しみ方ができます。

・冒険コース
冒険用の装備をし、道なき道を進み未知の世界を体験する他にはない超冒険アトラクションです。レンタルの冒険装備があり手ぶらでも気軽に楽しむことができます。体験の流れとしては、受付をして、着替えを済ませて入場、専属のガイドによる鍾乳洞の説明を受けながら闇に閉ざされた、無音の世界を楽しむことが出来ます。体がやっと通り抜ける場所やロープを伝って洞窟を登ったりと、アドベンチャー感満載です。終了後、着替えを済ませたら、「コース踏破修了証書」が授与されます。普段なかなかできない体験ができます。

L 高知県立牧野植物園

(高知県高知市五台山4200-6)
写真は高知県立牧野植物園公式HPより引用しました

★牧野植物園は、高知が生んだ「日本の植物分類学の父」牧野富太郎博士の業績を顕彰するため、博士の死後の翌年、1958年4月に高知市五台山に開園しました。
★本館では牧野博士の蔵書や遺品名など、約58,000点を収蔵する牧野文庫を見ることができます。
★本館から展示館へ続く回廊の左側には「ふむふむ広場」があります。ここにはいくつかのゾーンに分かれており、「土佐の畑」では高知の暮らしに関わりの深い植物を集めています。「まなびの野原」では、四季を通じて、花だけでなく、葉や種子の形など、普段意識しないところが見られます。「ふれあいの庭」ではハーブなどを植栽しており香りを楽しめます。植物に触れたり、においを嗅いだりして、五感で植物に親しみ、「ふむふむ」とうなずきながら楽しく学べます。
★園の南側には温室があります。温室には国内外から集めた貴重な植物や色鮮やかな熱帯花樹があり、それらを一年中楽しめます。中でも2年に一度しか咲かない「ラフレシア」は世界一大きい花でかなり臭い花ですが、見る価値があります。
★牧野植物園では様々なイベントや企画展が行われています。例えば、牧野ボタニカル・アドベンチャーといわれるスタンプラリーが現在開催されています。夜の植物園も8月15日・16日17:00~21:00に開催されます。
★植物園で研究の要となる施設があります。その施設名を「標本庫(ハーバリウム)」と言います。標本庫には、現在約310,000点の国内外の標本を収蔵しています。植物学のあらゆる分野の基礎資料である標本を管理・保管をしています。植物標本は動物のような立体標本とは異なり、平面化した上で乾燥させたもので「さくよう標本」とよばれるものです。
★牧野植物園は開園以来、県内の野生動植物の調査、収集、保全を行っています。植物多様性の保全を県内外の植物愛好家植物調査ボランティアの協力のもと、失われつつあるふるさとの自然を守り育てる活動に取り込んでいるほか、資源探索研究では植物の新しい有効利用法を見出す植物資源探索を行っています。また、高知県の植物産業振興へ向けた取り組みとして、約90%外国産に依存している漢方薬原料である薬用植物の国内生産を視野に入れ、生薬「芍薬(シャクヤク)」や生薬「蒼朮(そうじゅつ)」などの試験栽培をおこなっています。

自然科学の部門大会

当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。